Premiere Rushは、スマホでも撮影、編集、共有まで全部できる動画編集アプリ。
機能を抑えた廉価版として、Premiere Proの半額以下の月額1,078円で使えます。
(Adobe CCコンプリートプランにそのままついてくるので無料です)
- Premiere Rushでできること
- Premiere Rushじゃできないこと
- プロクリエイターがRushを使わない理由
本記事ではPremiere Rushでどんなことができるのかを調べてみました。
Premiere Rushってなに?という人向けにわかりやすくPremiere Rushの魅力やデメリットをお伝えしました。
Adobe Premiere Rushとは?魅力とできることを解説
Adobe Premiere Rushはスマホだけでも簡単に動画編集ができるソフト。
iOSアプリ、Androidアプリ、macOSソフト、Windowsソフトが用意されており、データをクラウド保存して各デバイスでシームレスな動画編集ができるのが最大の特徴。
Premiere Rush最大の魅力は簡易さと携帯性
Premiere Rushは動画編集に必要最低限の機能を備え、簡単な操作だけで思い通りの動画を作ることができます。
簡易ソフトという位置付けですが、撮影から編集、共有まで一つのアプリで一貫して行えます。
また、動画編集データは全てクラウドに保存されるので外出先ではiPhone、帰宅後はmacで編集を続行するという感じでファイル保存や環境を意識すること無く作業できます。
Premiere Rushでできること
Premiere Rushでは具体的にどんなことができるんでしょう?
- タイムライン
- ファイル挿入(撮影・カメラロール・クラウド)
- レイヤー
- カット編集
- テロップ追加
- テキストタイトル追加
- 動画全体の色みを調整
- スピード調整
- 音声編集(ダッキング、ボイスオーバー)
- 音楽追加
- トランジション
- トリミングして動画を書き出し(Instagram、Tik Tok YouTubeなど)
- Premiere Proとの連携
タイムライン上に動画、音楽、音声、グラフィック、テキストを自由につないでいくことができますし、クリップのカット編集も容易。
プリセットを選ぶだけで動画の切り替え時にエフェクトを追加したり、全体の色味を変えたりもできちゃいます。
音声関係では後から音声を追加する「ボイスオーバー」やノイズ音を小さくする「ダッキング」とかが使えます。
で、完成した動画は「インスタのストーリー」「YouTube」「Tik Tok」などに対応したサイズで書き出してそのまま投稿できます。
Premiere ProにPremiere Rushが付属する
Premiere Rushは単体でサブスク契約することで使えますが、Premiere Pro単体プランおよびAdobe CCコンプリートプランにもPremiere Rushが付属します。
金額的には少し高くなっちゃいますが、Premiere Rushだけで済む場合って少ないと思うので、結局はAdobe CCコンプリートプランで20個以上のクリエイティブソフトと共に使い放題にした方がお得だと思います。
また、AdobeCCはオンラインスクールの教材として購入することで、社会人でも学割購入ができます。詳しくは以下の関連記事で紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。
Premiere ProとRushの使い分け
定番の動画編集ソフトに「Premiere Pro」があります。
Premiere ProはPremiere Rushと違い、多機能でプロも使える万能動画編集ソフトです。ぶっちゃけ、Premiere ProがあればRushは要りません。
しかしPremiere ProはPC版しかないため、iPhoneやiPadも使って編集したいときにはRushを使う意味があると言えます。
Premiereシリーズの違い
AdobeにはPremiere ProとRush以外にもPremiere Elementsという携帯向けアプリもあるので混乱しますが、ぶっちゃけ基本の動画編集はPremiere Proだけあれば十分です。
Premiereシリーズの違いや使い分けは以下の関連記事で詳しく紹介したので、気になる方はチェックしてみてください。
また、Adobeには全部で8つの動画編集ソフトがありますが、それぞれの違いも以下の記事で紹介しています。気になる方は合わせてチェックして貰えると嬉しいです。
Premiere Rushにできないこと(デメリット)
Premiere Rushは初心者でも簡単に操作できるし、スマホだけで動画編集できる素晴らしいソフトです。
でもRushはあくまでも簡易版なので、実際の現場ではPremiere Proが使われます。
Premiere Rushではできないこと
Premiere Rushは基本的な動画編集ができますが、以下が懸念点。
- 保存先がクラウドのみ
- 書き出しがH.264のみ
- 解像度が最大 2160P
- レイヤー数の上限が4つまで
- スペックが低いとフリーズする
- AI機能を使った自動処理が行えない
例えば、動画編集したデータをパソコン本体に保存することができない、レイヤー数や解像度に制限があるなど、本格的な動画編集には向いていません。
モバイルアプリとはいえ必要スペックは高い
Premiere Rushは簡易的な動画編集ソフトですが、普通にスペックが要求されます。なので、最新端末を使用しないとアプリが落ちてまともに使えない点に注意。例えば、iPhone 12 Proでも長い4K動画だと普通に落ちます。
操作性も出来ることもPremiere Proの方が上ですし、ちゃんと動画を投稿するのであれば絶対にPremiere Proがおすすめです。
ぶっちゃけ、そんなに高スペックのPCを用意しなくてもPremiere Proは使えるので。
動画編集に必要なMacBookのスペックは以下の関連記事で紹介しているので、気になった人は参考にしてみてください。
最先端AI機能(Adobe Sensei)が使えない
Premiere ProにはAdobe Senseiと呼ばれるAI機能が搭載されており、以下のような作業を自動で行うことができます。
- 映像の最適な編集ポイントを自動で選択
- 動画の動きに合わせてトリミング位置を自動決定
- 複数クリップの色を判断し自動で色味調整
なので、Premiere Proを始めとするPC版ソフトは、Adobe Senseiによって作業が自動化され、効率的な作業ができます。Rushは必要最低限だけの機能なのでちょっと見劣りしてしまいますね。
動画編集をちゃんとやりたいならPremiere Rushはやめておこう
プライベートで動画編集をしたいだけで仕事にするつもりはないというならRushでOKですが、動画編集を学んで転職や副業に役立てたいと思っている人はPremiere Pro以外の選択肢はありません。
あくまでもRushは簡易版です。Premiere Rushをメイン編集ソフトとして使用するのはおすすめしません。
Premiere Rushをメインで使うべきでない理由
動画編集を学びたいと思っている人がRushを使うべきでない理由は以下のとおり。
ここまで見てきたように、Premiere Proを使った方が快適に作業できます。
- 機能が不足している
- スキルの市場価値が低い
- 作業効率の悪化で時間の無駄
そして実は、同じAdobeソフトとはいえRushには市場価値がありません。
クラウドソーシングで動画編集をやろうと思ってもPremiere Proでの編集が条件になっているものが多いですし、転職の際もPremiere Proが使えるという方が1000倍優遇されます。
Rushはいわば無料アプリみたいなものなので、資格としての重要性はほぼゼロです。
おすすめはAdobeCCのコンプリートプラン
Adobe CCを安く買う方法を使えば、動画編集ソフトを含むAdobeの全ソフトが月3000円ちょいで使えます。
Premiere Pro、Rushだけでなく、Photoshopなどで画像編集したりもできるので、ちゃんとした動画を作りたいなら間違いなくこのプランが最安値。
Premiere Rushの価格と安く買う方法
Premiere Rushを単品で購入できるのは公式サイト(アプリ内購入)だけ。
Premiere Rush 980円(税込1,078円)
これは価格的には一番安いですが、使えるのがPremiere Rushのみ。
コスパ的に考えるともっとお得な方法があるので合わせてご紹介します。
Adobe Premiereシリーズの価格比較
Premiereシリーズの価格は以下のとおりです。以下の価格比較表(税込)を参考にしてみてください。
ソフト名 | 価格(月) | 価格(年契約) |
---|---|---|
Premiere Rush単体 | 1,078円 | 11,760円 |
Premiere Proプラン | 2,728円 | 28,776円 |
コンプリートプラン | 6,248円(実質3,331円) | 72,336円(実質39,980円) |
Premiere ProプランにもPremiere Rushが付属します。
そして、コンプリートプランはPremiere Pro & RushだけでなくAfter EffectsやPhotoshopなど全部のAdobe CCソフトが使用可能です。
なおかつ、コンプリートプランは安く買う裏技があるので月額3,331円で購入可能!
Adobe CCを安く買う方法
有名な方法なので知っている人も多いかもしれませんが安く買う方法とはAdobe公認スクール経由で学割購入する方法。
オンラインのAdobeスクール経由で買うと「格安学費+Adobe CC1年分」で社会人でも39,980円 で購入可能です!
Adobeソフトは単体で購入すると割高すぎる料金体系になっているので、実質この方法一択です。詳しくは以下の記事で解説しているので、確認必須ですよ!
Premiere Rushを購入する方法まとめ
Premiere Rushを購入するのは以下の3パターンから自分にあうものを選べばOK
- 簡単な動画編集のみ:Rush単体プラン
- 動画編集のみをしたい。PCでも作業する場合:Premiere Pro単体プラン
- 動画以外にもクリエイティブ作業をする:Adobe CCコンプリートプラン